【雑記】春先の渡韓にはマスク必須?韓国の深刻な社会問題ミセモンジ

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2019年3月5日、都市別の空気汚染度において一時的に韓国の首都ソウルが1位、隣接する仁川(インチョン)が2位となりました。
ここ連日は灰色の空が広がるとともに視界はかすみ、空気汚染の原因の一つともされる車の使用を制限するために、出退勤時間帯の公共交通機関を無料化するなどの非常措置が発令されています。

韓国において大きな社会問題となっている空気中の汚染物質を「ミセモンジ(미세먼지)」といいます。
このミセモンジはPM2.5、PM10、微細なホコリなどの粒子状物質の総称で、その微小さから人体へ様々な悪影響を及ぼします。
また環境汚染の原因にもなるとして、世界的に対策が進められている有害物質です。
韓国のニュースでは常にこのミセモンジについて報道され、朝出掛ける前に天気をチェックするのと同じように、毎日このミセモンジの数値をチェックする習慣まで付くほど深刻な社会問題になっています。

本記事では、韓国でミセモンジがここまで大きな問題となった原因とともに、観光客として韓国を訪れる人に出来る予防と対策について取り上げます。

《参照》경향신문

 

ミセモンジはどこからやってくるのか

「ミセモンジは中国から飛んでくる」というのが、韓国側の主張です。
それに対し中国側は「ミセモンジ中の濃度を比較すると北京よりもソウルの方が高い」「中国のせいではない」とこれを否定。
責任のなすりつけ合いを続けてきました。

しかしここ最近韓国国内で発生していると認識する人が増え始めたのは、2017年3月に韓国政府環境部が建設工事現場の摘発や取り締まり強化を明らかにし、同年7月に52%は韓国内で発生しているという韓国が米国航空宇宙局(NASA)と共同で行った調査結果を発表して以降。
少なからず中国の影響もあるのですが、その反面現在も稼働し続けている老朽化した石炭火力発電所や、全車両の4割以上を占めるディーゼル車の排気ガスなど、韓国国内にも深刻な原因があります。
国を挙げて大気汚染改善に取り組んでいる中国に比べて、「韓国はほぼ放置状態だ」と韓国政府を批判する声も多く上がっています。

偏西風の影響で特に3月から4月の春先の季節にミセモンジの数値が高くなる傾向にありますが、年間を通して注意が必要です。

 

ミセモンジを吸うとどうなる?

目のかゆみや鼻水、のどの痛み、くしゃみ、肌荒れ等が症状として現れます。
粒子の大きさが非常に小さいため肺の奥深くにまで入り込みやすく、ぜんそくや気管支炎などの呼吸器系疾患や循環器系疾患などのリスクを上昇させる研究結果も。
長期的、慢性的な症状として肺がん発症リスクの増加も懸念されています。

《参照》한겨레

 

春先の渡韓にはミセモンジ対策を

ミセモンジが飛散している日は、必ずマスクを身につけましょう
日本から持っていくのも勿論良いのですが、韓国で購入することのできるKFマークの付いたマスクの着用を推奨します。

このKFはKorean Filterの略で、韓国食品医薬品安全処で認証した製品であることの証です。
KF80、KF94、KF99の3段階あり、数値が高いほど有害物質を遮断する効果が高くなっています。

その他にも、
・肌の露出を控え、眼鏡や帽子、スカーフなどの着用
・1日の終わりには身体や髪を入念に洗う
・こまめな水分補給をし、体内に流入した有害物質の排出を促す
などが対策として挙げられます。

かつて炭鉱で働いていた鉱夫たちが脂っこい肉で体の中のほこりを洗い流していたことから、「体内のミセモンジを取り除くのにはサムギョプサルを食べると良い」という俗説があるのですが、科学的根拠はないようです。
ミセ文字に効果的な食べ物として、食物繊維が豊富で体内の毒素排出に効果があるワカメ、気管支の炎症の緩和に役立つニンニク、ミセモンジの細菌の活動を防ぐみかんが挙げられます。



韓国へ行く前に入れておきたいアプリ

現在どれくらいミセモンジが飛散しているかが一目でわかる便利なアプリが、미세미세(ミセミセ)

iPhoneの方はコチラから androidの方はコチラから

以下のように8段階の色とマークで、現在飛散している様々な有害物質の数値を表します。

韓国語がわからなくても大丈夫。
緑色の「普通」までであれば気にしなくても良いのですが、黄色の「悪い」はマスク推奨で、オレンジの「かなり悪い」からはマスク必須。
黒の「最悪」の日はできる限り外出も控えなければいけないレベルです。

まずダウンロードしたら、位置情報に利用を許可しましょう。

アプリの説明画面とともに、3つの選択肢が現れます。
・応援コメントをする
・あとでもう一度見る
・もう見ない
ですので一番下の「もう見ない」を選択。

これで現在地の空気汚染度合いが分かるようになりました。
現在の江南区は「悪い」とのことなので、マスクを着用するのが良さそうです。
下にスクロールすると翌日以降の予報も見ることができるので、韓国滞在中は気にかけるようにしたいですね。

 

まとめ

2019年1月には大気中のミセモンジを洗い流すために人工的に雨を降らせる大掛かりな実験を試しましたが、ほとんど雨は降らず「失敗」に終わりました。
中国とも話し合いを進めているものの、未だ具体的な解決策は見えていません。
これだけ深刻な問題となっている分、早く効果的な対策を見つけてミセモンジで苦しまない日が来ることを願います。

日本人観光客として我々にできることは、万全な対策をすることのみ。
ミセモンジには注意を払い、万全な体調で韓国旅行を楽しいものにしましょう。