【雑記】韓国人はなぜ「アメリカーノ」を頼むのか

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日本において1950年以降喫茶店を中心に徐々に一般市民に認知されていったコーヒーは、1962年のドトールコーヒー誕生、1970年の漫画喫茶誕生、そして1996年のスターバックス国内進出を経て若い世代にまで一気に広まり、今となってはコンビニで手軽に購入し飲むことが出来るようになりました。

日本から少し遅れる形でコーヒーが広まった韓国ですが、2014年にその市場規模は逆転し現在アジア1のカフェ大国に。
2017年の韓国のコーヒー市場規模は約1兆1700億円となり、国民1人当たりが年間512杯ものコーヒーを飲んだ計算になります。
外資のチェーン店から個人経営店まで、韓国の街を歩くとそのカフェの多さに驚かされます。

韓国のカフェにおける定番メニューで、皆口を揃えて注文するのが「アメリカーノ」です。
韓国人は何故アメリカーノを頼むのか、コーヒーの基礎知識と合わせてご紹介したいと思います。

ドリップコーヒーとは

コーヒーと一口に言っても多くの種類がありますが、日本で最も一般的なのがドリップコーヒーです。

その名の通り挽いたコーヒー豆に上から熱湯を落として(ドリップして)淹れたコーヒーのこと。
コンビニにあるようなコーヒーメーカーで入れたコーヒーも、ハンドドリップで淹れたコーヒーも、どちらもドリップコーヒーです。

さらに1種類の焙煎豆を使用したものをストレートコーヒー、複数の焙煎豆を併せて使用したものをブレンドコーヒーと呼びます。
ストレートコーヒーは単体の豆を使用する為、その豆が持つ味がそのまま一杯のコーヒーになります。
産地によって酸味の強い豆もあれば、苦味が強い豆もあり、好き嫌いが分かれます。
それに対してブレンドコーヒーは、複数の豆を合わせて調和の取れた味を作ることができるため、マイルドで万人受けする味わいにすることができます。

エスプレッソとは

ドリップコーヒーは挽いた豆にお湯を少しずつ通して、お湯自体の重さのみを圧力としてフィルターを自然透過させて豆の成分を抽出させる手法です。
一方でエスプレッソは、マシン内のポンプで強制的に圧力をかけて短時間で一気に抽出。
人の手では高圧は作り出せないため、エスプレッソマシンを使用します。

イタリアでコーヒーといえば、通常はこのエスプレッソのことを指します。
短時間で抽出するためうま味が凝縮されており、カフェインが少ない上にコーヒー豆の旨味だけを引き出し深いコクを味わえるのが特徴です。

このエスプレッソに様々な形でミルクを加えることによって、皆さんご存知のカフェラテやカプチーノに変身するのです。

《参照》 Espresso Field Guide by the aptly named Jay Mug.

イタリアではエスプレッソ、オーストラリアやニュージーランドではフラットホワイトなど、国や地域によって好まれるコーヒーの種類が異なるのも面白いですよね。



韓国のコーヒー事情

冒頭にも書いた通り、韓国で最もスタンダードなコーヒーはアメリカーノ

アメリカーノとはエスプレッソをお湯で割ったもので、薄口のコーヒーと考えていただくのが分かりやすいかもしれません。
スッキリとした味わいの中にもコーヒーの香りと香ばしさを感じられる、苦いのが苦手な人向けの一杯です。

 

なぜ韓国人はアメリカーノを好むのか

元々韓国で飲まれていたのは粉状スティックタイプのお湯に溶かして飲むインスタントコーヒーだったのですが、これには砂糖がたくさん入っておりミルキーで甘いものでした。

海外旅行が一般化する中で韓国の人々も世界中で飲まれているコーヒーを知り、国内の喫茶店などでも提供されるようになるわけですが、元々コーヒーは甘いものと考えていた韓国の人々の口に合うようにとお湯で薄めて提供していました。
韓国の人々の間ではこの薄めたコーヒー、アメリカーノこそが一般的なコーヒーだという認識が広まったのです。

そしてもう一つ、韓国で友人と食事をすると食後のカフェまでがセットになることが多いのですが、辛くて味が濃いものが多い韓国料理を食べた後のアメリカーノには、さっぱりとして口の中をリフレッシュする効果があります。

「先に甘いコーヒーが飲まれていたため濃くて苦いコーヒーは口に合わず、ライトなアメリカーノが好まれるようになった。」
「濃いめの味付けが多い韓国料理を食べた後には、リフレッシュにアメリカーノが最適である。」
これらが韓国でアメリカーノが愛されている理由です。

まとめ

2000年以降スターバックスはじめ国内のコーヒーチェーン、個人経営のお店が次々と増え韓国はカフェ大国になっていくわけですが、どのお店でもメニューの一番上にはアメリカーノが並んでいることが多いです。
ドリップコーヒーに比べ飲みやすいアメリカーノ。
まだ飲んだことが無い方、普通のドリップコーヒーは苦くて苦手という方は是非、アメリカーノを一度試してみてください。
以上、韓国人がアメリカーノを愛する理由と韓国のコーヒー事情でした。